【2024年版】freeeとマネーフォワードの違いを徹底比較!個人事業主向けのクラウド会計ソフト

freeeとマネーフォワードは、個人事業主向けのクラウド会計ソフトではトップ3に入る人気があります。

しかし、freeeとマネーフォワードのどちらを選んだらいいか迷われている方も多いのではないでしょうか?

今回は、2024年の最新情報をもとに、両者の違いをカテゴリーごとに詳しく解説していきます。

目次

freeeとマネーフォワードの比較一覧

freee会計マネーフォワードクラウド会計
トップ画面
プラン&料金(年払い時)(税抜)スタータープラン:980円/月

スタンダードプラン:1,980円/月

プレミアムプラン:3,316円/月
パーソナルミニプラン:900円/月

パーソナルプラン:1,280円/月

パーソナルプラスプラン:2,980円/月
ファイルボックス機能⚪︎※⚪︎※
手入力の記帳⚪︎⚪︎
銀行口座明細の自動取得⚪︎⚪︎
クレジットカード明細の自動取得⚪︎⚪︎
自動仕訳機能⚪︎
レシート撮影&仕訳作成◎※⚪︎※
外部サービスとの自動連携⚪︎
確定申告⚪︎⚪︎
消費税申告⚪︎※⚪︎※
e-Tax連携⚪︎⚪︎
請求書作成⚪︎⚪︎
レポート機能◎※⚪︎※
サポートサービスチャットサポート
メールサポート
電話サポート※
まるごと導入サポート※
税務調査サポート補償※
チャットサポート
メールサポート
電話サポート※
会計データ移行(オプション)

※一部プランで制限あり

freeeとマネーフォワードでは装備されている基本機能に違いはほとんどありません。ただし細かな点で差がありますのでこの後詳しくみていきます。

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freeeとマネーフォワードの「料金プラン」の違い

freeeもマネーフォワードも、個人事業主向けのプランとして3種類用意されています。
どちらも、「ミドルプラン」がおすすめプランとして紹介されています。

全体的にfreeeよりもマネーフォワードの方が基本料金はリーズナブルです。
ただし、マネーフォワードはAI-OCRによる記帳が従量課金であるなど、追加コストがかかる場合があります。(詳しくは後ほど解説していきます。)

最安プラン

freee会計マネーフォワードクラウド会計
プラン名スタータープランパーソナルミニプラン
料金(税抜)年払い:980円/月(11,760円/年)
月払い:1,480円/月
年払い:900円/月(10,800円/年)
月払い:1,280円/月
レシート撮影&アップロード月5枚までクラウドBoxの上限1,000件まで
(2024年6月以降)
消費税申告××
サポートサービスチャットサポート
メールサポート
チャットサポート
メールサポート

料金面ではマネーフォワードの方が若干お得です。
取り込めるレシート類の枚数制限にも違いがあります。

ミドルプラン(おすすめプラン)

freee会計マネーフォワードクラウド会計
プラン名スタンダードプランパーソナルプラン
料金(税抜)年払い:1,980円/月(23,760円/年)
月払い:2,680円/月
年払い:1,280円/月(15,360円/年)
月払い:1,680円/月
レシート撮影&アップロード⚪︎⚪︎
消費税申告⚪︎⚪︎
サポートサービスチャットサポート
メールサポート
チャットサポート
メールサポート

どちらのミドルプランも消費税申告に対応しています。
freeeではスタンダードプラン以上だと優先的にサポートが受けられます。

上位プラン

freee会計マネーフォワードクラウド会計
プラン名プレミアムプランパーソナルプラスプラン
料金(税抜)年払い:3,316円/月(39,800円/年)
月払い:設定なし
年払い:2,980円/月(35,760円/年)
月払い:設定なし
レシート撮影&アップロード⚪︎⚪︎
消費税申告⚪︎⚪︎
サポートサービスチャットサポート
メールサポート
電話サポート
税務調査サポート補償
まるごと導入サポート
チャットサポート
メールサポート
電話サポート

どちらのプランも、電話サポートまで受けられます。
freeeでは導入サポートも受けられるので、ほかの会計ソフトからfreeeに乗り換えるときも安心です。

freeeとマネーフォワードの「手動」での記帳の違い

次に、手動で帳簿付けをする画面の違いをみていきます。
どちらも、仕訳形式の入力方法と、初心者にもやさしい入力方法が用意されています。

簡単入力画面の比較

まずは簡単入力画面の比較です。比べてみると、freeeとマネーフォワードの入力画面構成にかなり違いがあります。

freee会計
マネーフォワードクラウド会計
freee

freeeでは仕訳プレビューで確認しながら入力ができるので、複式簿記の方が慣れている方には便利です。
「詳細登録」ボタンから、複数行仕訳の入力や証憑添付もできるので、とても使いやすいと感じます。

freeeでは、仕訳形式ではなくこちらの形式での帳簿付けが一般的なので、機能がたいへん充実しています。

マネーフォワード

マネーフォワードは一度登録ボタンを押さないと仕訳が確認できません。
しかし、日付をカレンダーから選択できる点など、初めて記帳をする人には入力しやすい工夫があります。

マネーフォワードではfreeeとは逆に仕訳形式での入力が一般的なので、こちらの形式での入力は初心者の方が最低限入力しないといけない項目に限定されている点が特徴です。

仕訳形式での入力画面の比較

次に、仕訳形式での入力画面の比較です。こちらも、freeeとマネーフォワードの入力画面構成にかなり違いがあります。

freee会計
マネーフォワードクラウド会計
freee

freeeでも仕訳形式で入力できる画面が用意されています。最近のアップデートで、以前よりかなり入力しやすくなりました。
ショートカットキーも用意されていて、複式簿記の形式に慣れている方には使いやすいのではないでしょうか。

マネーフォワード

マネーフォワードではこちらの仕訳形式での入力が一般的です。
非常にわかりやすい構成なので、従来の会計ソフトに慣れている方にはとても入力しやすい画面ではないでしょうか。
適格インボイスのフラグを立てられるのもポイントです。

freeeとマネーフォワードの「レシート撮影」による記帳の違い

freeeもマネーフォワードも、専用アプリを使ってレシートをカメラで撮影すると、仕訳に必要な情報を読み取ってくれる機能があります。
画像を仕訳に添付することもできるので、後から仕訳の元資料を確認しやすく、とても便利な機能です。

freee会計
確定申告はfreee 会計ソフト - 会計アプリで青色申告
確定申告はfreee 会計ソフト – 会計アプリで青色申告
無料
posted withアプリーチ
マネーフォワードクラウド会計
マネーフォワード クラウド確定申告 青色申告・白色申告対応
マネーフォワード クラウド確定申告 青色申告・白色申告対応
無料
posted withアプリーチ
freee

freeeはアプリの「レシート撮影」からレシートの写真を撮ることができます。
スタンダードプラン以上だと、連続で最大20枚まで撮影することができるので、まとめてアップロードする際に便利です。
アップロードできる枚数も、スタンダードプラン以上では上限がないのも特徴です。

撮影したレシートから取引登録することも可能ですし、ひとまずファイルボックスに格納しておいて後から仕訳に添付することも可能です。

マネーフォワード

マネーフォワードはアプリの「AI-OCRで仕訳」からレシートの写真を撮ることができます。連続撮影はできず、1枚ずつアップロードする必要があります。

また、2024年6月から料金プランの改定があり、AI-OCRを使って6件以上のファイルを仕訳に添付する場合には、1件あたり20円で従量課金されます。
AI-OCRを積極的に使って記帳作業を効率化したいという方には、料金面での負担が増える可能性が大きいです。

レシート写真から仕訳を作成せずに、写真をクラウドBoxに格納するだけであれば、「書類管理(クラウドBox)」から撮影することで枚数制限なくアップロードできます。

freeeとマネーフォワードの「自動仕訳」による記帳の違い

銀行口座やクレジットカードをAPI連携することで、明細を自動でクラウド会計に取り込んでくれる機能があります。
さらに、明細内容から仕訳の勘定科目などをある程度推測してくれたり、あらかじめ登録した自動仕訳ルールに沿って仕訳を作ってくれます。

こちらも、freeeとマネーフォワードでは操作面や機能面でいくつか違いがあります。

freee会計
マネーフォワードクラウド会計
freee

freeeは入金と出金で色分けされていて、見た目でわかりやすいのがポイントです。

また、自動登録ルールをしっかり作り込んでおけば、明細を同期した時点で仕訳登録まで完了できるので、完全自動仕訳が可能です。

一方、仕訳形式で確認するには、「詳細」から「仕訳プレビュー」ボタンを押さないといけないのが少し面倒かもしれません。

マネーフォワード

「詳細」ボタンで画面を切り替えると、仕訳形式で内容を確認・入力することができます。こちらの画面でも、複式簿記形式に慣れている方に操作しやすくしているのがポイントです。

一方で、一度内容を確認してからでないと仕訳の登録ができないので、完全自動化したい方にはfreeeの方が向いているかもしれません。

freeeとマネーフォワードの「連携できるサービスやサイト」の違い

提携している電子マネーや決済サービスであれば、freeeやマネーフォワードと連携して明細を取り込むことができます。取り込んだ明細は、先ほど解説した自動仕訳機能で帳簿付けしていくことになります。

freeeとマネーフォワードでは、連携できるサービスやサイトの数にかなり違いがあるのも特徴です。

freee会計
マネーフォワードクラウド会計

銀行口座とクレジットカードを除いた連携サービス数で比べると、2024年5月時点で、freeeは約30サービスとの連携が可能なのに対して、マネーフォワードでは約160サービスとの連携ができます。
事業で使っているサービスが連携できるかどうかも、クラウド会計ソフトを選ぶ際のポイントになりそうです。

freeeとマネーフォワードの「確定申告機能」の違い

freeeもマネーフォワードも、所得税の確定申告をする機能が備わっています。

freee会計
マネーフォワードクラウド会計

freeeもマネーフォワードも確定申告に関しての基本的な機能は同じです。
どちらも専用アプリを使えばe-Taxによる電子申告も可能です。
操作面では、freee会計の方がガイドが丁寧な印象なので、初心者の方には馴染みやすいかもしれません。

freeeとマネーフォワードの「請求書の発行機能」の違い

freeeとマネーフォワードいずれも、請求書を作成・発行できる機能がついています。
事前にフォーマットを用意しておけば、あっという間に綺麗な請求書を作成することが可能です。
作成した請求書を使って記帳まで行えるので、売掛金の記載ミスや記載漏れを防ぐこともできます。

請求書以外にも、見積書、納品書、発注書、領収書なども作成できます。

freee会計
マネーフォワードクラウド会計
freee

作成した請求書は、freeeから直接メールで送付することができます。PDFにダウンロードすることも可能です。
郵送で送付したい場合には、郵送作業を代行してもらうこともできます。料金はどのプランでも1通170円(税抜)です。

マネーフォワード

マネーフォワードでも、作成した請求書は直接メールで送付することができます。PDFにダウンロードすることも可能です。
郵送代行サービスも同じく用意されていますが、料金は以下のとおりプランによって異なります。※2024年6月料金改定後の金額です。

  • パーソナルミニ:200円(税抜)
  • パーソナル:180円(税抜)
  • パーソナルプラス:180円(税抜)

freeeとマネーフォワードの「レポート機能」の違い

財務分析や資金繰り用のレポート機能が備わっているのも、クラウド会計ソフトの特徴です。

ここではミドルプラン以上で使えるレポートで比較してみます。

freee会計
  • 入金管理レポート
  • 支払管理レポート
  • 収益レポート
  • 費用レポート
  • 損益レポート
  • 現預金レポート
  • 資金繰りレポート
マネーフォワードクラウド会計
  • キャッシュフローレポート
  • 収益レポート
  • 費用レポート
  • 収入先レポート
  • 支出先レポート

レポートの種類はfreeeの方が多いことがわかります。
特に、freeeの「入金管理レポート」と「支払管理レポート」は、売掛金や買掛金の決済状況を、取引先や期間を絞って確認できるのでとても便利な機能です。

freeeとマネーフォワードの「サポートサービス」の違い

freeeもマネーフォワードも、操作で困った時などに問い合わせができるサポートサービスが用意されています。

freee会計
  • チャットサポート
  • メールサポート
  • 電話サポート※
  • まるごと導入サポート※
  • 税務調査サポート補償 ※

※プレミアムプランのみ

マネーフォワードクラウド会計
  • チャットサポート
  • メールサポート
  • 電話サポート※
  • 会計データ移行(オプション)

※パーソナルプラスプランのみ

どちらも最安プラン(スタータープラン、パーソナルミニプラン)からチャットやメールサポートを受けられます。
ただし、freeeではミドルプラン(スタンダードプラン)以上だとスタータープランに優先してサポートを受けることが可能です。
そして、freeeのプレミアムでは「税務調査サポート」補償が付いています。税理士が税務調査に立ち会う費用の一定額を、freeeが補償してくれるというものです。

比較的freeeの方がサポート体制が充実している印象です。私も何度かサポートを使っていますが、とてもスムーズに対応してもらえます。

個人事業主向けクラウド会計の市場シェア

freeeとマネーフォワードはクラウド会計ソフトの中では非常に人気の高い2つです。
2023年度における、個人事業主向けのクラウド会計ソフトについて、両者のシェアを見てみましょう。(MM総研HPより)

freeeとマネーフォワードが市場シェアの2位と3位を占めています。弥生、freee、マネーフォワードの3社が全体の94%を独占しているのがわかります。

こちらのグラフでは、弥生には「やよいの青色申告 オンライン」と「やよいの白色申告 オンライン」の利用者が含まれます。
白色申告の個人事業主であれば「無料」で使えるため、弥生のシェアが多くなっていると考えられます。

freeeとマネーフォワードのメリット&デメリット

freeeとマネーフォワード間で比較したときのそれぞれのメリットとデメリットをまとめたものがこちらです。

freee会計マネーフォワードクラウド会計
メリット・複式簿記に馴染みがなくても使うことができる
・売掛金や買掛金の決済状況を管理しやすい
・自動仕訳機能やレシートから取引登録する機能が充実
・自動登録ルールで完全自動仕訳が可能
・freeeより料金がやや安い
・経理経験者や簿記に慣れている方にはとても操作しやすい
・複式簿記に慣れていない場合でも「簡単入力」を使えば記帳が可能
・連携できる外部サービスが豊富
デメリット・マネーフォワードより料金がやや高い
・従来の会計ソフトや複式簿記に慣れている方にとっては、最初は使いずらい
・連携できる外部サービスがマネーフォワードよりも少ない
・仕訳形式での帳簿付けが基本なので、複式簿記に慣れていないと少々難しい
・freeeに比べると自動仕訳機能が若干弱い(完全自動仕訳ができないなど)
・AI-OCRによってレシート類を仕訳に添付するのは従量課金(6件以上の場合)

どちらも無料でのお試し利用が可能です。実際にいくつか仕訳を登録してみて、両者の違いを比べてみるのをおすすめします。
ぜひ両者のクラウド会計ソフトの最新技術を体験してみてください。

まとめ

freeeもマネーフォワードも基本的な機能はほぼ同じですが、細かくみてみるとさまざまな違いがあります。
どちらが向いているかどうかは、ぜひ実際にお試しで使って比べてみることをおすすめします。

例えば、無料お試し期間を利用して、両方並行して記帳をしてみて、使いやすい方を判断するのも一案です。
ご参考にしてみてください。

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