英会話学校「NCC綜合英語学院」。
大手の英会話スクールと比較すると、非常にマイナーな学校なので、今回初めて名前を聞く方も多いのではないでしょうか。
私も友人から教えてもらうまで、この学校の存在すら知りませんでした。このスクールは派手な宣伝とかは全くしていないため、おそらく受講生の大半は知り合いの紹介や口コミで入会しているのではないでしょうか。
このNCC綜合英語学院、英語を本気で勉強したい、英語を絶対話したい、という強い気持ちがある人にはぜひおすすめしたいです。
正直なところ、この学校で半年や1年間のコースを完走するのはとても大変だし、投げ出したくなったり心折れそうになることもあります。
しかし、真剣に取り組んでコースをやり遂げた後は驚くほど英語力が上がっているのは確かです。
今回はこのNCC綜合英語学院についてざっくりとご紹介していきます。
NCC綜合英語学院とは
NCC綜合英語学院は、通学制の英語スクール。校舎は1箇所、新宿のみです。
学校の詳細はぜひホームページを見ていただきたいです。このホームページが唯一の広告といってもいいかもしれません。このサイト、非常に怪しい雰囲気を醸し出していますが、NCCの個性が前面に出ていると思います。
NCC綜合英語学院の特徴
スパルタ授業
スパルタ系の英会話学校はいくつかありますが、その中でもNCCの授業は群を抜いて厳しいのではないでしょうか。
約3時間(←長い!)の授業中は全く息つく暇はなく、次々に答える順番が回ってきます。
答えに詰まってしまうとすぐに隣の人に順番が回され、悔しい思いをします。
さらに、毎回宿題が大量に出されるもの特徴です。宿題をやらずに次の授業に臨むと、最初に行う宿題チェックでかなり注意され、恥ずかしい思いをします。大人になると、なかなか人から怒られることはないのですが、NCCでは普通に怒られます。
真剣に英語学習に取り組む覚悟のある人しか入学できないというのも、まさにこういった環境に身を置かないといけないからだと納得します。
先生は日本人
NCCの英語コースは週2回と週1回が選択できますが、どちらもメインの授業はネイティブの外国人ではなく日本人講師が担当します。(週2回のコースの場合は、1回は外国人の先生。)
「英会話スクールは普通、ネイティブの外国人が教えてくれるものじゃないの?」と正直思いました。しかし、入学前の説明会で次のような説明を受けて納得。
「日本人講師は、元々は受講生と同じく日本語しか話せず、後から英語が話せるようになった人です。受講生がこれから行おうとしていることと全く同じことを先に行った人であり、日本語を母国語とする人がどうやれば英語を習得できるかを熟知しているのです。」
私自身、何度も海外語学研修に行ったり、GABAやベルリッツに通ったり、ネイティブの先生から学ぶことがベストで近道だと思い込んできました。しかし、実際に授業を受けてみて、日本人講師から学ぶことがいかに効果的かを実感しました。
通学制のグループレッスン
基本的には通学制のグループレッスン。残念ながら、校舎は新宿1か所のみです。
1クラスは平均12〜15人くらいです。
「グループレッスンだとマンツーマンと比較して話せる時間が少ないんじゃないの?」と思う方もいるのではないでしょうか。
私も初めはそう思っていましたが、そんなことは全くありません。発言の順番が非常にテンポよく回ってくるので、十分話せます。
それに授業中は頭をフル回転させないといけないので、緊張感が半端なく、むしろ人数が多い方が回答順が回ってくるのが遅くて丁度よいと感じるようになります。
料金が安い
通学制の他のマンツーマンレッスンと比較すると非常にお得です。
派手な広告を出していなかったり、校舎の設備が最低限であったりなど、コストを限界まで抑えているため、受講料がお手頃な価格に抑えられています。それなのにこの密度の濃い授業を受けられるのはコスパが良いと思います。
NCC綜合英語学院のコース内容
週1回コースと週2回コースが選べて、それぞれ期間を12ヶ月と6ヶ月から選べます。(全4コース)
印象としては、12ヶ月コースの人が多いような気がします。
時間の余裕があれば週2回がおすすめです。2回のうち1回はネイティブの先生の授業で、アプトプット中心の授業。
日本人講師の授業で習ったフレーズをネイティブ講師の授業で使うことで、より実践的なスキルを身につけることができます。ちなみに私は、週2回12ヶ月コースを受講していました。
そして、レッスン時間は固定制。例えば、月曜夜と土曜午後、といったようにクラスごとに時間が指定されています。
欠席してしまっても、後日DVDで過去の録画授業を見ることが可能です。
さらに、希望すれば無料で個別指導も受けられます。例えば、「英検を受けるので対策をしたい」と相談すると、適した課題を出してもらうことができます。
私の場合は、授業をこなすので精一杯だったので、個別指導までは受けていません。
NCC綜合英語学院の「問い合わせ」〜「入学」方法
NCC綜合英語学院への問い合わせ
NCCについてもっと詳しく知りたいと思っても、Webでの問い合わせは受け付けていません。
まずはNCCへ電話することになります。(入学後も、NCCへの問い合わせは全て電話でのやり取り。)
ここで若干抵抗感がある方もいるかもしれません。
電話では簡単な概要の説明を受けた上で、本気で英語を勉強する意思があるかどうか確認されます。真剣に学習する意思を示すことができれば、説明会の予約を受け付けてもらえます。
説明会
私の場合は、説明会は先生1名に対して受講希望者3名で、約1時間ほどNCCの指導方法や学習方法の説明を受けました。
先生はとても丁寧に説明してくれますが、この段階から若干緊張感があります。
そして最後に、再度「本気で英語をやる気があるか」の確認を受けます。厳しい授業と大量の宿題についていくためには、真剣に学ぶ意思があるかどうかがとても重要です。
確かに、実際に授業を受けていくと、ついていけない人もちらほら出てきます。一方、大半の人たちは真剣に取り組んでいるので、お互いに刺激を受けあいながら取り組めるのは相乗効果になります。
指導方法や料金、コース内容などに納得できたら、いよいよ入学申し込みとなります。
ちなみに勧誘は一切ないので安心してください。
NCC綜合英語学院の「レベルチェック」〜「クラス分け」
レベルチェックとクラス分け
入学後に、まずはレベルチェックを受けます。これはクラスを決めるためです。
レベルチェックは、筆記テストと口頭テストでそれぞれ30分程度。
私はTOEIC720点くらいで中級準備クラスからの開始となりました。
おそらくTOEIC600〜700点くらいのレベルであれば、多くの人が中級準備クラスからのスタートになるのではないでしょうか。
毎回まじめに授業を受けていれば、受講開始後半年ほどで中級クラスに上がることができるはずです。
初回授業まで
レベルチェックを受けてから初回授業までは、多少時間がかかります。自分のレベルのクラスに空きがあれば割と早く入れるのかもしれませんが、私の場合は1ヶ月くらい待ちました。
初回授業までの間も、先生に「先に勉強を進めておきたい」と話すと、早速いろんなアドバイスをしてくれます。
私は、レベルチェックの結果で文法が弱いとわかったので、NCCが作っている文法の本を購入して勉強しました。
この本は残念ながら市販されておらず、基本的には先生からこの本をやるようにと提案してもらわないと購入できません。大事なエッセンスが詰まっている良書なのでおすすめです。
その後、いよいよ授業開始となります。NCCの授業は実際に体験してみてもらうのが一番です。詳しくは書きませんが、もし本気で英語を話したいと思っているなら、NCCは非常におすすめです。
まとめ
今回はNCC綜合英語学院の概要と初回授業を受けるまでの流れをご紹介しました。
NCCの授業は非常に厳しいですが、1回1回の授業を真剣に取り組んでいけば、必ず確かな成果を感じることができます。ぜひ体験してみてください。