【English】英語力をワンランク上げる「つなぎ言葉」を上手に使おう

英語で自分の意見を話す時、「つなぎ言葉」、つまり「なぜなら」「しかし」「例えば」「それから」といった、文と文を繋ぐ役割をもつ言葉はとても重要です。

まずはこのつなぎ言葉を使いこなすことが、英会話力をステップアップするコツです。

今回は「つなぎ言葉(Transition Words)」をご紹介していきます。

目次

なぜ「つなぎ言葉」が重要なのか?

日本語でもつなぎ言葉は重要

みなさんが日本語でスピーチしたり、自分の意見を話すときにも、「そして」「つまり」「なぜなら」といったつなぎ言葉は必ず使いますよね。

つなぎ言葉は、話の流れを作ったり、相手に次に話すことを予測させる効果があり、スムーズに話を展開していくのに欠かせないものです。

例えば、こんな文をイメージしてください。

「今年は売上が計画を下回りました。新製品の売上が伸びませんでした。来期に向けた施策を打つ必要があります。」

これだとつなぎ言葉がないため、あまり上手な話し方ではないのがよくわかると思います。

一方で、

「今年は売上が計画を下回りました。なぜなら、新製品の売上が伸びなかったからです。従って、来期に向けた施策を打つ必要があります。」

これだととてもスムーズに意味が伝わりますよね。

つなぎ言葉があるおかげで、話し手も聞き手も、スムーズに話を展開することができます。

英語だとつなぎ言葉が漏れてしまう

ところが、英語を話すときはどうでしょうか。

例えば、次のような話し方になっていませんか?

「I have to go on a business trip in a hurry. I became unable to attend tomorrow’s meeting. Mr. Kato will attend the meeting instead of me.」
(私は急遽出張に行くことになりました。明日の会議には出席できなくなりました。加藤さんが私の代わりに出席します。)

これでも意味は伝わりますが、なんとなく片言の話し方のイメージがありますよね。

一方、次のような話し方だとどうでしょうか。

「I have to go on a business trip in a hurry. Therefore, I became unable to attend tomorrow’s meeting. However, Mr. Kato will attend the meeting instead of me.」
(私は急遽出張に行くことになりました。なので、明日の会議には出席できなくなりました。しかし、加藤さんが私の代わりに出席します。)

つなぎ言葉の「Therefore」と「However」を挟むだけで、一気にビジネス英語らしい話し方になりますよね。

つなぎ言葉は、相手に「なんか英語うまいなー」と思わせる効果も持ち合わせています。

しかし実際は、言葉を話すのに必死で、文と文の繋がりまで意識できなかったり、そもそも知っているつなぎ言葉のバラエティーが少なかったり、つなぎ言葉をうまく使えてないことは多いと思います。

つなぎ言葉がないと、話の流れが作れず、だらだらと話してしまったり、最後には自分でも何を言いたいのかわからなくなってパニックに陥るということも生じかねません。
これでは、相手にも話は伝わりませんね。

覚えておくと便利なつなぎ言葉

つなぎ言葉は英語で、「Transition Words」とか「Transitional Devices」などと言われています。
使い方は日本語と同じく、シンプルに文頭に置くだけです。

つなぎ言葉は非常にたくさんの種類があるのですが、覚えておくと便利なつなぎ言葉をいくつかご紹介します。

使えるつなぎ言葉をバリエーション豊富に持っていると、表現の幅がぐっと広がります。

使い慣れているフレーズだけではなく、同じ意味を持つ他のフレーズを使ってみるように意識してみてください。

To Add: (説明を加える)

単語意味
andそして、また
also, / and also,そして、また
and then,そしてまた ※and、thenそれぞれ単独で使っても同じ意味
besides,また、それに 
furthermore, さらに、加えて
moreover,さらに、加えて
in addition,さらに、加えて
what’s more,その上、さらに

To Compare:(比較する)

単語意味
but,しかし
yet,しかし ※butよりも「しかし」の意味が強め
however,しかしながら、けれども
although,しかし、でも
whereas,その一方で、
※前の文と対比される内容を加えるときに使用
on the other hand,その一方で、別の見方をすれば、
※前の文と対比される内容を加えるときに使用(whereasと同じ)
conversely,反対に、
in contrast,対照的に、
on the contrary,それどころか、むしろ
※前の文との反対意見を言うときに使用
meanwhile,一方では、
※同時に起こっている2つのことを対比するときに使用

To Prove:(理由を加える)

単語意味
because なぜなら
sinceなぜなら
※聞き手にとって既知の内容を伝える時
(当然知ってると思うけど〜だから)といったニュアンス
obviously,当然ながら、言うまでもないが、
evidently,明らかに、
in fact,実際に、つまり、

To Give an Example:(例えば)

単語意味
for example,例えば
for instance,例えば
in this case,この場合には、
in this situation,この場合には、
to illustrate my point,私の言いたいことを挙げると、

To Repeat:(言い換える)

単語意味
in brief,要するに、手短に言うと
in short,要するに、手短に言うと
in other words,つまり、すなわち、言い換えると
in a nutshell,要するに、つまり
as I have said,すでに述べたように、
as I have noted,すでに述べたように
I mean,つまり、私が言いたいのは
what I mean is 〜つまり、私が言いたいのは

To Conclude:(結論を言う)

単語意味
therefore,それゆえ、従って
hence,だから、従って
so,従って、それゆえに
thus,従って、それゆえに
consequently,したがって、その結果
accordingly,従って
as a result結果として

To Summarize:(要約する、まとめる)

単語意味
to sum up,まとめると、総括すると
to conclude,結論として、結論を言えば
in conclusion,結論として
on the whole,全体として、概して

まとめ

つなぎ言葉をうまく活用するだけで、普段話している英語が格段にグレードアップします。

特にビジネスシーンなどでは、これらのつなぎ言葉が入ることで、相手に伝わりやすい論理だった話し方ができます。

使えるつなぎ言葉をバリエーション豊富に持っていると、表現の幅がぐっと広がるはずです。

ご参考にしてみてください。

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