語学を習得するためには、やはり「地道な努力」です。
そうは言っても、地道にコツコツ努力するのはほんとに大変ですよね。私も何度となく挫折した経験があります。
ところが、いったん英語学習が「習慣化」さえしてしまえば、勉強が生活の一部となるため、そんなに気合を入れて頑張らなくても自然と机やテキストに向かえるようになるのです。
では「習慣化」ってどうしたら身につくのでしょうか?
今回は私が実践している「英語習慣化の4つのコツ」をご紹介したいと思います。
英語習得にはどうして「習慣化」が必要なのか?
英語は筋トレと同じだと思っています。
ダイエットのためにジムに行って筋肉をつけたいと思っていても、たった1週間通っただけでは全く変化は見られませんよね。数ヶ月単位で筋トレを続け、それを維持するために数年単位で継続することが必要です。
英語も全く同じで、英語を話せるようになりたいと思って1週間勉強しただけでは全く効果は見られないのが普通です。数ヶ月、さらには数年単位で地道に学習を続けていく必要があります。
それだけ聞くと、「え、そんなに続けることなんでできない・・・」「もっと楽に習得できないかな・・・」と思う方多いのではないでしょうか。
しかし残念ながら、特に日本人が英語を習得するためには、地道なコツコツ努力はどうしても避けられないと思います。
そこで大事になってくるのが、「習慣化」です。
これは英語学習にとって欠かせない要素だと思っています。
一度習慣化が身についてしまえば、それが日常の一部に組み込まれるので、自然と毎日英語が身近にある環境が作れてしまいます。
さらに、「習慣化の方法」を正しく選ぶこと!
これを意識するだけで、英語の日々の学習がとても快適になったり、あまり努力しなくても自然と勉強が進むようになったりします。
では英語学習を「習慣化」するためにはどうしたらいいのでしょうか。
習慣化のためのとてもシンプルな3つのコツ
1. 英語学習の最終ゴールを決める
英語の勉強をしようとしている人であれば、必ず英語学習の動機があるはずです。
例えば、「TOEIC800点とりたい!」「海外との英語でのミーティングに参加したい!」「英語が話せる人材になりたい!」など。
この時、「最終目標として何を目指しているのか」。これを決めておくことが大事だと思っています。
さらに、その最終目標は点数や結果とかではなく、「〜のような人になる!」を目標にすることが大事です。
例えば、「TOEIC800点とる!」ではなく、「TOEIC800点取れるほど英語を使えこなせる人になる!」を目標にします。
もしTOEIC800点を取ることを最終ゴールにしてしまうと、それがなかなか達成できないときに諦めてしまいがちです。
一方、「仕事で英語を使えこなせる人になる!」を目標にしていれば、仮に800点取れなくてもそれに向けて努力した結果英語が好きになっていたり、仕事で以前よりも英語が使えるようになっていれば達成感を得られやすいというメリットがあります。
最終ゴールを決めた後は、それを達成するための小さな目標を決めていきます。
例えば、「半年以内に単語帳DUO3.0の例文を全て覚える!」とか「まずは2ヶ月後のTOEICで+50点とる」などです。
2. 小さな習慣を積み重ねる
最初はほんの小さな簡単な習慣を毎日必ずやり続けることから始めます。
そして、その小さな習慣が毎日できるようになったら次の習慣を足し合わせていきます。
例えば、「単語帳を毎朝1ページ見る」を最初の習慣にするとします。
ここでのポイントは、それ以上は頑張らないことです。頑張りすぎると長続きしない原因となります。決めたことしかやらないというのを意識しましょう。
そして、その習慣を3週間続けることができたら、次に「単語帳をもう1ページ見る」という習慣を足し合わせます。それが習慣化できたら、さらに「単語帳を見た後にラジオ英会話を毎朝聞く」といったように、どんどん習慣を足し合わせていきます。
私の場合は、最初に気合いを入れすぎて、いろんな習慣をあれもこれもと最初からやり過ぎてきたため、3日坊主になってしまったことが何度もありました。
簡単な短い習慣からスタートする!これがとても大事なポイントです。
また、最初の習慣は、既存の習慣に付け加えるのもいいと思います。
例えば、毎朝コーヒーを飲む習慣がある人は、「朝コーヒーを飲んだら、英単語帳1ページみる」といったように、すでにある習慣に加えます。
習慣をスタートさせるのが難しいという人にとってはこの方法は有効だと思います。
実際に私も、朝日記をつける習慣があるので、日記を書いたらニュース英語を聞く、といったように、既存の習慣に新しい英語習慣を加えていきました。
3. 場所と時間を決める
勉強を事前にいつどこでやるかを決めておく。これも大事なポイントです。
「空いている時間に勉強しよう」といったように、ざっくり決めておくだけだと、失敗しがちです。
例えば、「よし、今日から毎日TOEICの勉強しよう!」と決めて、TOEICの勉強を習慣化したいとします。
ところが、朝は時間がなくて勉強ができなかったとき、「今朝はバタバタしてしまったから仕事から帰ったらやろう」となります。
そしてその日に残業が入ってしまうと「今日は忙しい1日だったから今日できなかった分、明日がんばろう」となります。
それが繰り返されてしまうといったことは、3日坊主の典型パターンではないでしょうか。
一方、あらかじめ「いつ」「どこで」勉強するかを決めておくと、先延ばしや言い訳がしづらくなります。
例えば、「朝コーヒーを飲んだら、そのままリビングの机で単語帳を1ページ見よう」といったように、「朝コーヒーを飲んだ時」と「リビングの机」を決めておきます。
そうすると、自然な流れで勉強ができますし、忘れたり、先延ばしするようなことが減るはずです。
さらにそれが日常生活の一部にうまく組み込まれることになるため、「習慣化」となります。
そして、新しい習慣を好きなことと組み合わせるのもおすすめです。
例えば、「単語帳を毎朝1ページ見たら朝ごはんが食べられる」とか、「ラジオ英会話を聞いたら、ゆっくりお風呂に入る」など。嫌なことと楽しいことを組み合わせるのがポイントです。
4. ハビットトラッカー(習慣の記録)をつける
ハビットトラッカーとは、habit(習慣)tracker(追跡者)という意味で、自分の日々の習慣を記録するチェックリストです。
これを英語学習に取り入れて、習慣化したい英語の学習を毎日ハビットトラッカーに記録していきます。
方法はとても簡単です。手帳やノートに日付と習慣化したい英語学習(例えば、単語帳1ページ見る、ラジオ英会話を聞く、英語ニュースを1記事読む、など)を表にします。
そして、その習慣ができたらチェックマークを入れていきます。チェックマークを入れるのは都度でも1日の終わりでもいつでもいいです。
こちらが私がつけてるハビットトラッカーの一部です。英語学習以外の習慣もこの手帳に記録してます。
英語学習は自分だけわかるアルファベットの記号で簡略化しています。
例えばDMM英会話をやったら「DM」の列にチェックマークを入れていきます。
手帳やノートを使う習慣がなければ、googleカレンダーといった普段使っているカレンダーなどに印をつけていくといった方法でもいいと思います。
このようなハビットトラッカーを作ることで、チェックマークをつけるということが達成感につながります。さらにチェックマークが日々溜まっていくことで、習慣化が身についてきていることを目で実感できます。モチベーションにも繋がります。
まとめ
英語学習には「習慣化」は欠かせない要素だと思います。
習慣化するのは最初はとても難しいし時間もかかります。しかし、一度それが日常生活の中に組み込まれてしまえば、英語学習が毎日自然と回っていくようになるはずです。
ご紹介した「習慣化の方法」4つをご参考に、みなさんの日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
ぜひ試してみてください。