ビジネス英語の書籍は非常に多く出版されていて、どれを選べばいいのか迷いますよね。
どの書籍も違いがわかりずらいので、「何となく良さそう」と直感で選ばれる人も多いのではないでしょうか。
私もこれまでビジネス英語の本を数冊見てきましたが、その中でも「英会話ペラペラビジネス100」は群を抜いておすすめする最強本です。
今回はこの「英会話ペラペラビジネス100」の中身と使い方をご紹介します。
「英会話ペラペラビジネス100」とはどんな本?
「英会話ペラペラビジネス100」とは
英会話ペラペラビジネス100は、ビジネスの場面で定番の英語表現を100フレーズ集め、実際に世界の人たちが使う基本的な表現が学べる教材です。
2002年に発売されて以来、ベストセラーかつロングセラーの、ビジネス英語の代表書籍です。
私は、ビジネス英語はもうこの1冊だけやれば十分だと思います。そのくらいおすすめです。
この本の特徴は、この2点です。
① 非常にシンプルな表現を使った生きたビジネス英語を収録
ビジネスで必要な知的な表現が集められていますが、決して小難しいフレーズや長文が載っているわけではありません。とてもシンプルでごく基本的な表現ばかりです。
難しく話そうとしなくても、とても簡単な言い回しで、ビジネスパーソンとしての国際的な会話をすることが目指せます。
② ビジネスシーンで「流暢に話す」ことを目指す
ビジネスの場面では「Time is money.」です。小難しいことを言おうと、まごまごしてしまい、1分も2分もかかってしまうと、それだけで相手へ与える印象が悪くなってしまいます。忙しい相手は、そんなに辛抱強く聞いてはくれません。
重要なのは、シンプルな文をペラペラ流暢に話せることです。
私は英語を使ってバリバリ活躍している会社の先輩からこの教材を教えてもらいました。
普段からとても流暢に英語を話している印象がある人ですが、その人は基本的にはこのテキストに載っている表現を応用しているだけと言っています。
日常会話から一段ステージをあげるためのシンプルなコツが詰まっている一冊ではないでしょうか。
「英会話ペラペラビジネス100」のレベル
英語初級者から上級者まで、英語のレベルに関わらず役立つ教材です。
本書で出てくるのは基本的なとても簡単な言い回しがほとんどです。難しい単語も出てきません。そのため、英語初級者であっても問題なく使うことができます。
一方、英語上級者でもスピーキングに自信のない方にとっては、実際にビジネスでそのまま使える英語を学べる点で、とても有効だと思います。難しい表現を使うのではなく、シンプルな表現をスラスラ言えるようになる練習に効果的です。
「英会話ペラペラビジネス100」の構成
「英会話ペラペラビジネス100」の全体構成
この本は知的な大人の英会話のための100個のパワー表現が紹介されています。
この100個の表現は、コミュニケーションの相手との「接触頻度」別に4つのカテゴリーに分けられています。
① First Contact …初対面の人との成熟した大人としての接し方
例:
Sorry?(何ておっしゃいました?)
Have a seat.(どうぞおかけください。)
② Light Contact …たまに会うような人といいrelationshipを築いて行くために
例:
I’m sorry to bother you.(お忙しいところ申し訳ありませんが。)
Is that OK?(それでよろしいですか?)
③ Regular Contact …いつも会うような人と互いにrespectしあうために
例:
How’s … going?(〜はどうですか?)
I hope S + V.(〜していただけると幸いです。)
④ Heavy Contact …ごく頻繁に接する人と信頼しあえるコミュニケーションをとっていくために
例:
for now(とりあえず〜。)
… , again?(〜でしたっけ?)
各パワー表現ページ
各パワー表現は見開き2ページずつで紹介されています。
ページ構成は大きく3つのパートで構成されています。
・Short Rally
パワー表現を使った会話例です。英語が赤字で記載されているので、暗記シートを使って「日本語→英語」にスラスラ訳せるようになるトレーニングをします。
不自然な会話ではなく、実際にビジネスシーンで使われる実用的な会話というのが特徴です。
・Point
パワー表現の使い方のポイントが記載されています。ビジネスマナーや、日本人が間違えやすいポイント、発音のTipsなども紹介されています。
・Expand
パワー表現を様々な場面に応用するためのフレーズです。こちらも、Short Rarryと同じように「日本語→英語」にスラスラ訳せるようになることを目指します。
おすすめポイント
おすすめポイント1:基本的なフレーズで洗練されたビジネス英語が話せるようになる
出てくるフレーズはどれも基本的なシンプルなものです。おそらく中学生で学ぶレベルのものばかりです。
ビジネス英語だからといって難しい表現を使う必要は一切ありません!
難しいことを言おうとせずに、基本的な単語を使った洗練されたビジネス英語をスラスラ言えることが大事です。
「英会話ペラペラビジネス100」にはこのような基本的な英語を上手に上品に使うコツがたくさん盛り込まれています。
おすすめポイント2:ビジネスで本当に使えるフレーズがたくさん!
実際のビジネスシーンで使われるフレーズばかりです。特殊な表現などはありません。
日本語でも本当によく使う表現を英語で紹介してくれています。
例えば、「とりあえず」や「どうぞおかけください」など、日常で頻繁に出て来ますよね。
こういった表現をビジネスシーンで英語で言うためにはどう表現したらいいかが、この本には豊富に載っています。
ビジネスでは、当然ですが相手に失礼な表現は禁句です。
ところが英語だと、知っている英語フレーズがビジネスシーンで使えるフレーズとは限りません。相手に失礼にならない、大人な知的な言い方をマスターするために、「英会話ペラペラビジネス100」は最適な参考書です。
私の使い方
私の「英会話ペラペラビジネス100」の使い方をご紹介します。
① 目次を見て、100のパワー表現の中から、自分が仕事で「日本語で」使っている表現をピックアップ
パワーフレーズは100個もあるので、最初から1つずつ見ていくよりも、自分が普段よく日本語で口にしている表現から見ていくようにしています。
例えば、「お手すきの時に…していただけますか?」「…はどんな感じですか?」「…しない方がいいと思いますけど」など、仕事上は日本語でもどう伝えたらいいか気を使うようなものを、最初にピックアップするようにします。
② 音声を聞きながら一通り読んで内容を理解
音声を聞きながらテキストの見開き2ページを一通り読みます。私は「Point」の欄がとても面白くて気に入っています。
③ 赤シートを使って、日本語→英語に訳すトレーニング
赤シートを使って、「Short Rally」と「Expand」に記載のフレーズを日本語→英語に訳す練習を繰り返します。
回数は決めていませんが、特に気に入った英文は繰り返し練習したり、ノートに書き留めておくようにします。
④ 移動時間などで音声を聞き流す
通勤時間などで、音声のみ聞き流すようにしています。繰り返し聞くことで耳からインプットさせています。
1回聞いただけでは覚えられないのは当然なので、例えば「今週は『英会話ペラペラビジネス100』を集中して聞こう!」と決めて1週間ずっとリピートで聞くようにしたりしています。
まとめ
私もこの本に出会う前は、ビジネス英語というと高尚な難しい英語を話さないといけないと思い込んでいました。
しかし、この本では本当に基礎的なシンプルな英語を使うだけでも、ビジネスシーンで通用する表現ができるんだと気づかされました。
仕事で英語を使わなければならくて困っている方や、今後仕事で英語を強みにしていきたいと思っている方に、非常にオススメの教材です。
ぜひ手にとってみてください。